文化祭や運動会など人の集まるシーズン、予想通りに新型インフルエンザが猛威をふるいはじめました。
流行のピークに向けて、今こそ国民一人一人に正しい理解と対応が求められます。
新型インフルエンザは子どもたちを中心に蔓延しています。
夏休み中は大学生のサークル活動で多数の集団発生が起こりました。
いまや園児や学童生徒の番です。学校でのイベント直後の集団発生の報告は日々急増中です。
通常は飛沫感染として扱われることの多いインフルエンザですが、特に子どもたちで注意すべきは接触感染です。
感染者の唾液に潜むインフルエンザウイルスは、ドアノブに付着すると最長2日間も生きていたとのデータがあります。
衣類に付着した場合も半日は感染源になるとされます。手洗いが大切なことを強調するゆえんです。
残念ながら園児や小学生の死亡例も報告されています。
新型では季節性インフルエンザよりも死亡率が4~5倍高いことも判ってきました。
しかし、早期の対応が重症化を防ぐことはその他の感染症と同じです。過度に恐れず、今集中すべきは、予防策と初期対応です。
かかったかなと思ったら、まずは行動を制限してください。突然39度近い高熱を出す場合はあやしいです。
家族内でもうつされない努力をしましょう。
家族内感染の発生は季節性インフルエンザと同様です。
熱はあるものの比較的元気であれば家で様子をみましょう。受診も翌日でよいことがほとんどです。
休日や夜間の救急診療の現場はすでに混乱しています。幸いタミフルやリレンザの在庫は十分です。
主要学会も早めの投薬の有用性を認めています。
新型では一部の例での急速な肺炎進展が問題です。
ゼイゼイする、息苦しい、胸が痛いといった症状で始まります。
子どもに多いインフルエンザ脳症の多くは、けいれんや意識障害、意味不明の発言などで始まります。共に救急受診が必要です。
予防接種は早めに済ませましょう。新型用は遅くとも11月には接種開始が予想されます。
限られた供給量のため最初は優先者を決めざるを得ない状況です。
予想される混乱を避けるためにも、弱者優先に対する理解が求められます。
定期受診されている方は、あらかじめ主治医と相談しておきましょう。もちろん両方のワクチン接種を推奨致します。
(インフルエンザに関する情報)
厚生労働省 感染症情報ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou.html
国立感染症研究所ホームページ http://www.nih.go.jp/niid/index.html
埼玉県新型インフルエンザ対策関連情報 http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BU00/newinflu/top.html