明治44年5月30日、明治天皇は時の内閣総理大臣、桂太郎を召されて、「医療を受けることができないで困っている人たちに施薬救療の途を講ずるように」というご趣旨の 済生勅語 とその基金として御手元150万円を下賜されました。これを元に伏見宮貞愛(さだなる)親王を総裁とし、桂総理が会長となって同年5月30日恩賜財団 済生会 が創立。それ以来、幾多の曲折を経ながらも、「済生」の心を受け継ぎ、保健・医療・福祉の充実・発展をめざし、数多くの事業を行っています。
現在、社会福祉法人恩賜財団済生会として、 寬仁親王殿下 を総裁にいただき、豊田章一郎会長、炭谷茂理事長の下、東京に本部、41都道府県に支部を置いて活動しています。社会福祉法人として、また公的医療機関として、その機能を充実させ、さらに発展させるべく、病院、介護老人保健施設、老人・児童福祉施設、訪問看護ステーションなど、350余の施設で約3万9,900人の職員が保健・医療・福祉活動に取り組んでいます。入院・外来の患者数は年間延べ1,980万人、入所・通所などの施設利用者は延べ445万人に達しています。
これからは、生まれる子どもがますます少なくなる一方、お年寄りが多くなります。政治・経済・社会の変化はめまぐるしく、保健・医療・福祉のあり方も厳しい転換期にさしかかっています。
私たちは済生会人として、90年余の歴史と伝統の中で培った「済生」の心をしっかりと受け止め、地域の人々の命を支え、健やかな体を育むことができるよう、創立100周年に向かって、これからも力の限り務めを果たしていこうと、日々決意を新たに精進しています。
|