いびきで病院なんてと思っているあなた

いびきで病院なんてと思っているあなたへ
厚生労働省研究班の調査では、治療を受けていない重症患者は9年後には10人中4人の方が、病気や交通事故で死亡しているという事実が判明しました!
 2003年岡山県で起きた山陽新幹線運転士の居眠り事故で、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome;SAS;サス)という病気が世間に広まりました。
 睡眠時無呼吸という病気は、この事件に限らず日常的に起きている居眠り運転による交通事故も、睡眠時無呼吸が原因のものが相当数含まれていると考えられます。
 問題はそれだけではなく、この病気の40~70%の方が高血圧を併発し、通常の方に比べ生活習慣病になり易く、血液はドロドロ、循環も悪く、脳卒中、不整脈、狭心症・心筋梗塞、糖尿病、心不全などといった合併症で命を失う可能性が高くなります。確率的には、いびきがない人に比べ脳卒中は4倍、狭心症・心筋梗塞は3倍、糖尿病は1.5倍と、かなり高い確率で発生しています。交通事故に関しては、健常人に比べて7倍事故を多く起こしており、本人や家族または罪のない歩行者にまで、危害を加えてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
  主な症状として、いびき、日中の眠気、熟睡感がない為のうつ状態、夜間の頻尿、起床時の頭痛、集中力の低下などがあげられます。これらの症状で、高血圧、糖尿病、心臓病、精神科などそれぞれ専門の科を受診し薬をもらっている方も多いようですが、もし睡眠時無呼吸が原因で病気をひきおこしているのであれば、治療を開始したらそれぞれの病気も改善して薬を減らせたというケースもあります。
 睡眠時無呼吸という病気は、上記のように怖い病気ですが、治療が確立していて必ず治療できる病気です。 日本には約300万人の患者さんがいると推測されていますが、実際治療されているのは10万人程度しかいません。ほとんどの方がこの病気のことを知らずに病気や事故にあってしまっているのが現実です。
 もし心当たりがある場合は、「たかがいびきで病院なんて…」と思わず、一度検査を受けられたらいかがでしょうか。検査をご希望の方は、毎週木曜日の睡眠時無呼吸外来〔呼吸器内科〕、耳鼻科で受付していますのでご相談して下さい。