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病院長あいさつ

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病院長 長原 光

 

 

皆様、埼玉県済生会栗橋病院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

当院は1989年(平成元年)の開設ですから、既に28年を経過してきました。この間、利根保健医療圏をはじめとする地域医療のために、様々な取り組みを実行してまいりました。しかし、この28年間の社会、特に医療、医学における変化は激変とも言うべきものでありました。日本社会は既に数年前より人口減少の時代に入り、なお高齢化社会へと急速に移行しつつあります。このことは社会保障上、特に深刻な状況をもたらしています。すなわち、65歳以上の方1人を支える15〜64歳の人数は、2015年には2.3人であったものが、2060年には1.3人に減少すると予想されているのです。ちなみに、1975年当時は8.6人でした(内閣府平成28年版高齢社会白書)。

 

このような状況にあって、医療に求められるものは何でしょう。ひとりひとりの患者さんを相手にしたときには、90歳を目標にした疾患管理、予防対策等を考える必要があるのではないでしょうか。そのためには、きめ細かな対応が必要になるでしょう。先ずは、健全な1日の維持、このためには精神的にも肉体的にもサポートが必要になるでしょうし、衣食住の全般においても幅広い手助けが望ましいと思います。それから、この1日が日常になっていくこと、そのためには予防医学的な側面も重要となるでしょう。このなかで、私達ができることは何でしょう。私達は、今まで急性期の疾患に対して努力をしてまいりました。今後はこのことと、急性期を脱した患者さん、在宅で介護を受けている患者さん、認知症を始めとする慢性疾患を患っている患者さんにも、継続的な関わりあいを続けていく必要があると考えています。既にご存知のように、利根保健医療圏をはじめとする埼玉県全体は、人口比に対する医師が少ないことで知られています。私達は、限られた医療資源を最大限に有効活用すべく努力してまいります。

 

一方で、未来は不安に満ちてばかりいるわけではありません。医学の進化も劇的です。消化器病の領域においては、C型肝炎ウイルスは経口薬を3ヶ月服用するだけで、95%以上の確率で除去できるようになりました。また、ピロリ菌は胃がんの原因の大部分を占めるだろうと確認され、いまや感染者の全員除菌の時代になりました。こちらは、1週間の経口薬の服用でほぼ100%(2次除菌まで入れて)駆除できるようになりました。すなわち、今後日本では肝がん、胃がんが劇的に減少していくことが期待されます。また、腫瘍全般においては新しい免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)にかなりの期待ができることが、日ごとに確認されています。埼玉県済生会栗橋病院は、一丸となってこれらの課題に向き合い、利根保健医療圏をはじめとする地域の皆様に、安心、安全な医療を提供するとともに、さらに広範囲な領域において貢献するべく、努力を続けていきたいと思っています。地域の活性化に寄与できる組織体として、「心」を傾けて想像力を働かせながら皆様と歩んでいきたいと念願しております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

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